ブラック企業の就活
不況の中、就活してやっと見つかった会社がブラック企業だったなんて事はないでしょうか?せっかく就活に成功して念願の会社に入社できても、さまざまな理由で退職する人が多いのも現実です。
主な退職理由としては、
(1)希望した会社ではなかった。(2)給料が安い。(3)嫌いな上司や先輩、同僚が居る。(4)転勤が多い。(5)仕事が辛い。仕事内容や残業が多いなど。肉体的、精神的、経済的な理由が多くなっています。
個人的思いや考えに関係なく企業側が悪い場合もあります。一流企業では労働組合や企業イメージがあるため現在では殆ど無いと思われますが、中小企業では多数報告されています。中には、うつ病になって通院や入院したり、最悪は自殺者も出ています。ニュースになって表面化しているのはほんの一部だと言えます。
これから、新卒で社会に出て働く若者には心配な要因でもあるでしょう。みんな夢を持って企業に就職するわけですが、実際に入社して働いてみるとこんなはずではなかったと思う事も多いと思います。仕事が大変と感じるのは誰でも起こりうる事で経験で乗り越えていくものであります。
しかし、長時間労働や暴力などの肉体的なもの、パワハラ、セクハラ、言葉の暴力など精神的なもの、給与カットやボーナスカットなど経済的なも等、企業として問題がある場合があります。このような会社は、ブラック企業(ブラックきぎょう)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)と呼ばれる事があります。
具体的は、特に企業として社会的に問題がある状況としては、社員に労働基準法などの法律に違反するような労働を強制したり、特定商取引法に抵触するような営業行為を強制したり、あるいは賃金や福利厚生等が不十分なのに過大な身体的、精神的、金銭的労働を強制することがあげられます。
よくあるのが、営業職の社員を大量に採用し怒号を飛ばし叱責しながら成績をグラフ化し、ノルマを達成する事で給与を加算するシステムの会社などがあります。
工場などでは、労働時間に見合った賃金が支払われない。医療現場では、休みの殆ど無い交代勤務をしているなど。
このようなブラック企業は、社会問題となりテレビや新聞、ネットでもよく報道されています。最近では話題に上る業界ではホームヘルパーの重労働の割に低賃金であったり、派遣社員においては突然の契約打ち切りなども2008年秋の米国発政界不況のきっかけになったともいわれるリーマンショックの頃から顕著に増え続けています。民主政権になってからも失業率は低迷したままです。企業の求人が本格的に回復するのはまだ先と予想されています。
さて、一人の就活者がブラック企業に就職し、現場に配属されてからその中で上手く世渡りしていく事もあるでしょうが、普通では耐えながら仕事をする事になるでしょう。初めからそういうブラック企業体質である会社へは就職しないのも一つの手段です。大学や、高校の就職相談室や派遣会社の担当営業、先輩や仲間に相談し普段から情報収集に努める事が重要です。複数の派遣会社や人材斡旋企業からの情報を集め、たくさんの企業を見て就活する方法も大事だと言えます。
ブラック企業の甘い求人
就活者がたくさんの求人広告を見て選択する時に注意すべきことは、給与例の幅が大きい会社です。基本給が極端に低く能力給を大きくしている可能性があります。特殊な資格や技術があれば別ですが普通は入社してすぐ高い給与がもらえるなんてあり得ません。
会社であれば加入義務がある社会保険制度がない、または試用期間は加入できないという場合や、募集された職種て入社しても畑違いの職種に配属されたり研修名目で人で不足の部署に回されたり便利に使われる事がよくあります。長年経営をしているのに若い社員が多く離職率の高い会社も要注意です。
このような会社都合が優先されている企業もブラックの可能性があります。面接の段階ではっきり確認する事が重要です。
駅ビルなど立派なオフィスに入っているけど、実態は電話セールス中心で高額な教材や保険の勧誘、先物取り引きの営業であったりする場合もあります。顧客リストを無作為に一日中勧誘し、ゴルフやリゾート会員権や語学教材、先物取引、株やファンド、宝石などさまざまな商品を電話セールスし、歩合で給与を支払う会社は一般的には嫌われる会社が多くあります。就活者は見極める目が必要です。
ブラック企業を話題にした本の紹介
就活中の学生や転職で心機一転し頑張りたいと思っている応募者が、一生を決めるにふさわしい企業に就職したいと思うのは普通の気持ちです。しかし、入ってみなければわからない部分も数多くあるのは事実です。人を育てる会社か作業のコマとしてしか見ていない会社かでその企業のブラック性が判定されるのではないでしょうか?
最近は、ブラック企業を話題にした本もたくさん出版されています。
・ブラック企業とシュガー社員 (単行本)/田北 百樹子 (著)
・就職先はブラック企業―20人のサラリーマン残酷物語 (単行本)/恵比須 半蔵 (著)
・ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない (単行本)/黒井勇人 (著)
田北 百樹子さんが言うシュガー社員とは?ブラック企業が話題になった今、自分に甘い社員が増えたのは企業にも責任があるという方向性を持った話なのか?社員が悪いというのは力関係から言うと間違いだと思います。給与を支払企業側の権力はいつ首を切られるかわからないご時世になって、雇われ社員は忍耐の限界に達しようとしているのではないかと感じます。
過労死が起こった会社は、一流企業と言われる会社にも多く存在しています。過労死だけでなくニュースになっていない自殺者も多くいるのです。うつ病で通院する社員もたくさんいます。
ブラック企業の実態を暴露した本もよく売れているようです。興味があった人が参考に購入するだけでなく、現在の自分が置かれている立場がブラック企業のまっただ中に居ると感じる人も読むと対処法も学べるかもしれません。